中古物件の売買 - 専門家が詳しく解説！不動産の学校 VOL.1

今回お話を伺ったのは…

三井不動産リアルティ札幌札幌センター所長
桜井巨伸さん

室蘭生まれの登別育ち。20年以上に渡り不動産仲介に携わってきたプロフェッショナル。休みの日は、奥様と日帰り温泉巡りをするのが何よりの癒やしなのだとか。

Q1.いまって、不動産の売り時ですか？それとも買い時なんでしょうか？

─札幌市内の地価は上昇傾向にありますが、今は不動産の売り時なんでしょうか？

「戸建てにしてもマンションにしても、売り時でもあるし、買い時でもあると言えます。まず、売り時という点で言えば、仰るとおり札幌の都市部では戸建て、マンション共に需要は高い状況が続いており、ご希望に沿った価格で売ることができると思います。特に中央区のマンションや戸建て、各地下鉄駅周辺のマンション・土地の人気が高いですね。」

─売り手としては好機ですね！

「買い手側から見ても、都市部の地価は今後も緩やかな上昇が続くと予想されています。今は住宅ローンの種類が豊富にあり、金利も大変低くなっています。居住用不動産の売却や買い替えに関する税金の優遇があるというのも見逃せません。」

─でも、頭金はある程度必要なのでは？

「現在は自己資金無しでも、融資を受けられるケースがほとんどです。以前はリフォーム費用は別途ローンを組まなくてはなりませんでしたが、現在は物件購入時に一括借入ができるようになりました。住宅ローン控除（図1）も受けることができます。2LDK以上のある程度の広さの家でしたら、月々の家賃と同等、もしくはそれ以下のご負担でマイホームを手に入れることも可能ですよ。」

─借家と違って、自分の資産として手元に残るのは魅力ですね

図1

Q2.中古物件を買う際のリスクが気にかかるのですが…

─中古物件を購入しようと思うと、経年劣化などが心配になるのですが…

「買主様からすると一番気になるところですよね。人が長年使っていれば当然傷みます。雨漏りや床や柱の腐食、給排水の亀裂など、目に見えないダメージが潜んでいることも…。」

─素人じゃ、ちょっと分からないですね

「建物自体に瑕疵は無くても、お引き渡し後に備え付けのヒーターやエアコンに不具合が見つかるケースもありますね。」

─そうした不具合って、買主側で直さなくてはならないんですか？

「通常、雨漏り・水漏れ・腐食は引き渡しから3カ月間、エアコン等の設備は7日間は売主様側に修復義務があり、以降は買主様から売主様側に修復を請求することは出来ません。そこで『三井のリハウス』では安心してお取引していただけるよう、『360°サポート』（※図2）というサービスを提供しています。」

─具体的にはどんなサポートを？

「まず売主様から媒介契約を頂いた段階で、建物の状況や設備の動作をしっかりと調査。また買主様への引き渡しから2年間は、『三井のリハウス』が建物の補修費用をサポート（※上限は最大500万円）いたします。さらにガスコンロやエアコンなどの設備についても修理・交換費用を2年間サポート（※上限は20万円）。緊急駆付けサービスも行っており、お湯が出ない、コンロが点火しないなどのトラブルがあれば、24時間駆けつけます。」