企画・イベント2022.01

レバンガ北海道 佐古ヘッドコーチ&寺園選手インタビュー- 三井不動産グループは北海道のプロスポーツチームを応援しています。

スローガン「CRAZY」を掲げてB1リーグを戦い、北海道をホームに活躍するレバンガ北海道。今回は、レバンガ北海道の佐古賢一ヘッドコーチと、ポイントガードの寺園脩斗選手にインタビューを行いました。

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レバンガ北海道 佐古ヘッドコーチ&寺園選手インタビュー- 三井不動産グループは北海道のプロスポーツチームを応援しています。
©LEVANGA HOKKAIDO

interview No.1
佐古ヘッドコーチインタビュー

Bリーグ レバンガ北海道
ヘッドコーチ
佐古 賢一 [さこ けんいち]
1970年7月17日生まれ。神奈川県出身。1993年からプロバスケットボール選手としてプレーし、2011年に引退。2014年からはコーチとして活躍を続け、2021年からレバンガ北海道のヘッドコーチに就任。

シーズン中はコート上ではもちろん、電話ですら連絡を取り合いませんでした。

--佐古HCと折茂社長は同学年で、プライベートでも仲が良いとお聞きしました。

佐古HC(以下略)「高校時代からの付き合いなので、もう30数年以上になりますね。仲が良いというか、腐れ縁というか(笑)。初めて知り合ったのは高校2年の冬、全日本ジュニア、今で言うU-18の合宿ですね。その合宿の最中に、折茂社長から『3ポイント競争しようよ』っていきなり声を掛けられたんです。3ポイントを5本先に決めたら勝ちってルールで。結果は僕の勝ちでした(笑)」

--漫画のワンシーンのような出会い方ですね

「ええ。当時、折茂社長のいた高校は強豪ではなく、社長自身も無名だったんです。ですがその後、メキメキと頭角を現して、僕らが3年の頃のインターハイでは得点王になったんですけどね。ひょんなことから出会ったんですが、ウマが合ったんでしょうね。以来、互いの家に泊まりに行ったりして、家族ぐるみで仲良くしてきました。ちなみに社長のお母様や妹さんからは『ケンケン』と呼ばれています(笑)。僕は何事もスパンスパンと物事を白黒付けていく方で、社長は見た目によらず物事を深く考えて悩んで悩んで悩むというタイプと性格は正反対なんですが、そこが良かったのかもしれませんね。物事を僕とはちょっと違う尺度で考える部分はすごく頼りになります」

--その後、佐古HCが中央大学からいすゞ自動車、折茂社長は日本大学からトヨタ自動車と進みそれぞれご活躍されましたが、そこまで仲が良かったのであれば、一緒のチームでプレイするという選択肢はなかったのですか?

「ええ、よく『一緒にプレイしたいね』という話もしていましたが、いろいろとすれ違いがあり実現はしませんでした…。今でこそ選手の移籍は珍しくありませんが、当時は実業団によるリーグで、選手は所属企業の正社員でしたので移籍するのはほぼ不可能でした。リーグに所属していた企業も鉄や鉱石、自動車、電機など同業種が多く、会社自体もバチバチのライバル同士でしたし。特に僕らがそれぞれ所属していたチームは常に優勝を争うトップチームで、互いにチームの要でもあったので、情が湧かないようシーズン中はコート上ではもちろん、電話ですら連絡を取り合いませんでした。ですので、同じユニフォームを着て一緒に戦える日本代表での時間は本当に楽しかったですね」

初めて耳にする真剣な口ぶりに、ああ、本気なんだなと思いました

--時を経て、同じチームで戦う念願がようやく叶ったわけですが、ヘッドコーチ就任を打診された際、折茂社長からはどのような声を掛けられたのでしょう?

「オリンピックを前にしたある日、電話が掛かってきまして。最初はチーム状況に関する悩みを聞いていたんですが、ふと『オリンピックの後(の身の振り方)はどういう感じ?』と聞かれたんです。その時はまだ何も決まっていない状況で、このままアンダーカテゴリーを見たり、日本代表に携われたらと考えているよと伝えると、『実はうちのチームが崩壊しかけている。立て直すのに力を貸してほしい』と言われたんです。いつもは友達として軽く話をしているのに、初めて耳にする真剣な口ぶりに、ああ、本気なんだなと思いました」

--オリンピック前というと、日本代表のアシスタントコーチをされていた頃ですね?2つ返事でOKされたのですか?

「やはり大きな責任を負う仕事ですので、仲が良いからだけでは簡単に受けられないですよね。ナショナルチームでの仕事もあり、当時はBリーグに戻るという選択肢をあまり考えていなかったというのもあります。それに、なまじ現役を長く続けていた事もあり、コーチ経験が豊富というわけでもありませんでしたから。でも折々、レバンガのチーム状況に関して相談に乗っていたこともありましたし、何より『賢にこうやって声をかけるって事は俺も腹をくくっているから』という言葉に社長の覚悟を感じたのもあって、悩んだ末に決断しました。自分に何ができるか分かりまんせんがベストを尽くしてみようと」

--立ち位置が変わって、お二人の関係に変化はありましたか?

「もちろん、仕事で会う際には社長とHCという線を引いて話をします。お互い、プライベートの延長で仕事をしているとは思われるのはとても嫌なので。プライベートでも、HC就任からシーズン入りまで3ヶ月ほどしかなかったのもありますが、今のところ一緒に食事をする機会もほとんどありませんね」

--チームの戦術面について話し合ったりは?

「ありませんね。戦術的な部分についてなど、試合に関する事はすべて任せていただいているんです。ただ、チームを作っていく段階ごとに、『今はこういう努力をしている』というような報告はしています。それと社長の方からは、試合が終わった後に必ずお気遣いのメールやLINEをいただきますよ(笑)」

負けるたびに『しょーがない』と自分自身に言い訳していてはいけない。

--HCに就任されてからまだ短い期間ですが、『チーム崩壊の危機』から救うため、どのような方針でチームづくりを進めているのでしょう?

「HC就任にあたって、社長には『僕からの補強のリクエストはありません』と伝えました。昨シーズンから残ってくれているメンバーで戦いましょうと。まずはチームを組織として確立するため、個々の責任の明確化。そして、メンタルの部分の改革が必要なのだと感じました。レバンガはここ数シーズン低迷してきましたが、負けるたびに『しょーがない』と自分自身に言い訳していてはいけない。『負けてたチームのマインド』を『勝つチームのマインド』へといかに変えていくが大事だと思うんです。今シーズンをかけて、そういった部分を改革していきたいと思っていますが、少しずつですが手応えは感じています。まずは2月のバイウイークまでの10数試合(2021年12月1日時点)をどう戦っていくかが、チームが変わる上で重要なポイントですね。まずは勝率5割に持っていくこと。シーズン終了時に5割を超えてくれば、プレーオフ争いにも加わっていけるので」

--裏を返せば、マインドさえ変えることができれば、選手個々の能力はトップチームにも引けは取らないと?

「代表クラスの選手と今のうちの選手を個々で見たとき、同じレベルのパフォーマンスを見せられるかと言われると正直なところ、そうではないと思います。ただ、チームで戦う競技なので、代表選手が1~2人いるトップと呼ばれているチームとは十分戦えます。最後の最後、どこが勝負の分かれ目になると言えば、選手自身の自信やメンタルの差ですから。負けられないという気持ちで必死にもがく、そういう部分ですね。僕も社長も長く代表を務めてきましたが、バスケが上手いというだけで呼ばれていたわけではなくて、そこで戦えるマインドを持っていたから招集されていたんです。レバンガの選手たちには普段の試合から、もっと必死にもがいてもらいたい。それがなかったら最後の大事な場面で、きっと『逃げ』を選択してしまうから。いま、選手たちはしっかりもがいていますし、必死になって戦うという形がかなり出来てきていると思います。残り40試合(2021年12月1日時点)ほどありますが、もう楽しみしかないですよね。このシーズンでどれくらいの成長を見せてくれるかは、これからにつながってくると思います」

--チーム練習では対戦に向けて戦術面をご指導されていますが、選手個人にはどんな指導をされているのですか?

「とにかくコミュニケーションを取るようにしています。自分が求めているものはもちろん、選手本人が意識していない才能や可能性について話をしています。選手それぞれが持つプレイヤーとしてのスキルや能力に焦点を合わせてあげるというのは、我々コーチに課せられた大事な仕事だと考えているので。極端に言えば、シュートはすごいんだけど、ドリブルするとミスが必ず付いてくる選手がいたら、ドリブルしなくていいよ、打つことだけに専念すればいいよって言うわけです。プロのレベルになってくると、何でもそこそこできる選手よりも、どこか突出したものがある選手の方がパンチ力がありますから」

--折茂社長の現役時代なんか、まさにそうですね

「社長もドリブルだとかパスだとかいろんな事に取り組んだんでしょうけど、最終的にはシュート・得点にこだわったから1万点も取れたんだと思います。それぞれの持つ強みがチーム内でのその選手の役割となり、各自が『凡事徹底』していくことでチームは成長していくのだと思います。」

--では今シーズン、キーになると考えている選手はどなたでしょう?

「キーというか、気になっているのは山口颯斗選手ですね。まだルーキーなんですが、うちのチームの日本人エースのポジションを任されていて、かなりの責任の重さを感じていると思います。この間の個人面談では涙を流すくらいに…。頑張っているけれども、結果がついて来ない部分で苦しんでいるんですね。いい選手なので潰しちゃいけないと思うと同時に、その重圧を乗り越えてほしいと思っています。彼の特徴が発揮されてくれば、チームにもいい流れが生まれてくると思いますので」

--ブースターとしては暖かく見守っていきたいですね

「あとは、両PGである寺園選手、橋本選手です。ふたりともいいリーダーシップを持ってますし、周りの選手を引き上げる力も持っています。マインドの面でも、スキルの面でもそうですが、やはりキーマンになってくると思います」

--佐古HCも現役時代はPGでしたが、同じポジションとして何か特別なアドバイスは?

「いえ、特別なものはないです。ただ、それぞれの良い部分については、きちんと認めて触れてあげようと思っています。僕自身、自分の武器に気づくのにはかなり時間を要しましたから。選手の寿命ってそんなに長いものではなく、本当にいい時期なんてほんの10年ほど。伸ばすべき自分の強みに早く気づくことができれば、その10年でより成長できると思うので」

--ではここまで、佐古HCのチームづくりは何合目くらいまで到達したと思われますか?

「そうですね…3合目くらいでしょうか。現段階でのチームで目指すべき『頂上』は、まずはプレーオフに出場することだと思います。選手たちには、インタビューなどでは『優勝』という言葉を使わなくていいって言ってるんです。現実的に自分たちが成し遂げられる目標、これを一つずつクリアしていくことに専念していれば、シーズン最後の1ヶ月に『優勝を狙いたい』って言葉が出るタイミングがきっと来るからって。ええ、手応えは十分感じてます」

一番に感じるのは人の温かさですね。

--ところで北海道に来られて3ヶ月ちょっと経ちましたが、感想はいかがでしょう

「そうですね、一番に感じるのは人の温かさですね。どこに行っても、誰と出会ってもすぐに互いの距離が縮まるというか。スーパーなんかに行っても、すぐに声を掛けられてしまいますし。だから最近は、ちょっと出掛ける際にも小綺麗にしていかなきゃなと思っています(笑)」

--よくお出掛けされるんですか?

「シーズンに入ってしまうとなかなか行けませんが、シーズン前は歩いて道を覚えながら食べ物屋さんをチェックしていました。甘いものが好きなんで、パフェの食べ歩きなんかもしてました(笑)」

--パフェですか! なんか意外ですね

「そうですか?先日も街を歩いている時、ちょうど折茂社長の家の近くを通りかかったんで、居るかなと思って立ち寄ってみたらちょうど家に居たので、『パフェ食いに行こうよ』って2人で行ってきました。社長も甘いものが好きなんで。でも冷静に考えると気持ち悪いですよね、50を過ぎたオヤジがふたりで向かい合ってパフェを食っているなんて(笑)」

--いえいえ、すごく絵になると思います。他にはどこか遊びに行かれましたか?

「いま使っている財布がボロボロなんですが、妻に話をしたら『今度、わたしが北海道に行った時に新しい物を買ってあげる』と言ってくれたので、『三井アウトレットパーク 札幌北広島』に品定めをしに行ってきました。すごく良い物と出会えたんですが、値段を書いて送ったら残念ながら却下されてしまいまして…(笑)。でもこの冬、妻と娘が札幌に遊びに来たときには、美味しいスープカレーやパフェをご馳走しようと思っています」

interview No.2
寺園選手インタビュー

Bリーグ レバンガ北海道
選手 PG(ポイントガード)
寺園 脩斗 [てらぞの しゅうと]
1994年6月28日生まれ。宮崎県出身。大学卒業後の2018年からプロバスケットボール選手として活躍。20〜21シーズンは59試合に出場、1試合平均6・6得点、2・5アシストを記録。21シーズンからレバンガ北海道へ加入。

自分の成長のために環境を変えてプレーしてみたかった

--今シーズンからレバンガ北海道の一員となった訳ですが、移籍を決断する上で大きかったものは何でしょう?

寺園脩斗選手(以下略)「まず一つは、自分の成長のために環境を変えてプレーしてみたかったというのがあります。もう一つは、同じポジションでキャプテンでもある尊敬する橋本竜馬選手と一緒にプレーできるというのが大きかったですね。名PGだった佐古さんもHCに就任されたので、お二人からいろいろと吸収して成長できればと思っています」

--橋本竜馬選手のどういった部分を特にリスペクトされていますか?

「プレーもそうですがなんと言っても、そのリーダーシップです。どんなときでもチームを鼓舞したりとか、チームの雰囲気が下がらないように声を掛ける部分ですとか。僕も小学生の頃からずっとキャプテンをやってきたのですが、そういったところは本当に勉強になります。」

--佐古HCからはPGとして、特別に何か教わったりなどは?

「そうですね、パスをインサイドに入れるタイミングですとか、入れる際の角度など、技術的なアドバイスも頂いてます。僕たちのチームってのはインサイド中心で、ガードがインサイドにボールを入れる機会も多いので、すごく身になっていると思います」

--HCからは、どんな役割を期待されていると?

「やはり、ボールを運ぶスピードだと思います。僕たちのチームはデイフェンスから速攻というスタイルなので、それをいかに点に結びつけていくかですね。あとは激しいディフェンスでしょうか。僕たちガードが前からプレッシャーをかけて、そこからボールを奪って相手コートに早く運んでいくこと。そういった部分については、いつも橋本さんと話をしていますね」

©LEVANGA HOKKAIDO

長い時間、コートに立てるというのはすごく嬉しい事ですね。

--リーグ戦も1/4ほど消化しましたが、チームの雰囲気はいかがでしょう?

「現状、負け越してはいるんですが、自分たちの課題の部分も明確になってきていて、そこさえ改善していければ、どのチームにも負けないっていくぐらいの自信があります。今は合間の時間を縫って、課題を修正しているところです」

--寺園選手ご自身の手応えは?

「僕個人としては、昨年よりもプレータイムが大幅に伸びたことに一つやり甲斐を感じています。やっぱり長い時間、コートに立てるというのはすごく嬉しい事ですね。その分、チームから求められているモノも大きいと思うので、その期待に応えられるよう頑張ります」

--学生時代も含め、これまで在籍してきたチームと違いを感じるところはありますか?

「そうですね、チームの決まりごとは大事にしつつ、選手の感覚というのもすごく大切にしてくれています。『決まりごとの中でも、自分の良さを忘れちゃ駄目だよ』って。佐古HCからは、選手が行けると思ったら行けばいいし、ディフェンスで戦術と違うなと思っても、選手がそう決めたのであればやっていいと言われています。そういうところは今まで居たチームとは全然違っていて、選手としてはありがたいですね」

--ところで、北海道に来て半年程経ちましたが感想はいかがですか?

「最初に来た時は、涼しくて過ごしやすいなって思ったんですけど、今は…痛いです、風が(笑)。ホント、外に出たくないですね。外出するのは休みの日に奥さんの買い物についていくくらいです。でも、『三井アウトレットパーク 札幌北広島』にも冬物の服を見に行きましたよ。奥さんはジャケットを買ってました。人も物もいっぱいで楽しめたので、また行きます!」

--では最後に、今季の残りの試合に向けての意気込みをお願いします

「まだ負け越してはいるんですが、何勝をあげたいという目標よりは、まずは目の前の一戦一戦に全力を尽くすことを大事にしたいですね。簡単に勝てる相手などいないのですが、毎試合与えられるゲームプランの中で自分たちの戦術を遂行して勝てるようになってくれば、『負けないチーム』に近づけると思っています」

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