入居者の方と交わす言葉が日々の仕事のモチベーション。
勤務は週に6日、朝8時に始業なのですが、その40分程前には制服に腕を通します。マンションの隣に大きな公園があるでしょう?ここは春になると見事な桜が咲きます。秋にはクルミが実を結んだりと、駅が近いのに緑が多い素晴らしい環境です。でも、緑が多いとカラスも当然やってきます。ごみステーションが荒らされるのが心配なので、早めに来て見回りをし、ごみステーションを整理しているんです。その後は館内点検、エントランスと周辺の清掃作業です。春の季節は桜の花びらや生え変わりで落ちた葉が、びっしりと歩道やグレーチングの中を埋め尽くします。枯れ葉は多いときだと大きなビニール袋10個分になることもあるんですよ。建物周辺の清掃をしている合間、お出かけになる入居者の皆さんと、「おはよう」「いってらっしゃい」と言葉を交わすのが毎日の日課です。私はかつて、住宅関係の営業をしていて「売る側」のやりがいは知っていましたが、いまは「守る側」の誇りや喜びを日々感じています。
入居者の暮らしに寄り添いつつ良き伝統を守っていきたい。
このマンションは今年で26年目に入るのですが歴代のライフサポーターさんは、仕事の面で優秀な方ばかりだったそうです。その良き伝統を受け継いでいくことが、私の努めだと考えています。私独自で始めたこともあります。例えば、マンション内の各階のホールや階段は巾木を傷めないよう、清掃時はモップを使用しない決まりなんですが、掃き掃除だけでは取れない汚れがどうしても気になります。そこで今は床を雑巾がけしています。時間は掛かりますが、とてもきれいでしょう? 入居者の方からは「少しやり過ぎ」と言われることもあります。でも中途半端なことが嫌いな性分なんですね。これからの目標は自分の健康に気をつけること。できるだけ長く、入居者の皆さんの暮らしをサポートできたら幸いです。
入居者の方や通学の児童たちとのふれあいも励みに…。
ライフサポーター 井上 誠示さん南郷丘公園パーク・ホームズ
(ライフサポーター歴 6年目)